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S&P500 vs 全世界株式(オルカン)どっちを選ぶ?数字で見る20年後の差

2026年5月6日 ・ 複利コンパス編集部

「新NISAで積立を始めたいけど、S&P500とオルカン(全世界株式)のどっちを選べばいいの?」

これは新NISA時代に最も検索されている質問のひとつです。両者ともeMAXIS Slimシリーズの代表的銘柄で、投資初心者の人気商品。でも「どっちが正解か」は意外とシンプルに答えが出ます。

本記事では、過去30年のリターン・リスク・為替の影響を数字で比較し、「迷ったらオルカン」と言われる根拠を徹底解説します。

結論:迷ったら「オルカン」が無難

結論から言えば、初心者・分散重視なら「オルカン(全世界株式)」が無難です。理由は3つ:

  1. 世界全体の経済成長を取りに行ける(米国一国に依存しない)
  2. 米国の覇権が揺らいでも自動でリバランスされる
  3. 過去20年のリターン差は意外と小さい(年率0.5〜1%程度)

ただし、「米国の成長を信じる」「より高いリターンを狙いたい」と明確に判断できる人はS&P500を選ぶのも合理的です。

1. 両者の基本構造

📊 S&P500(米国株式)

  • 米国の代表500社に分散
  • Apple, Microsoft, Amazon等の巨大IT企業中心
  • 米国GDPの約80%をカバー
  • 代表銘柄: eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 信託報酬: 0.0814%

🌏 全世界株式(オルカン)

  • 世界47カ国・約3,000銘柄に分散
  • 米国比率は約60%(残りは日欧アジア等)
  • 世界の時価総額の約85%をカバー
  • 代表銘柄: eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 信託報酬: 0.05775%

注目すべきは、オルカンの中身も6割は米国ということ。つまりオルカンを買えば、自動的にS&P500の主要部分も保有することになります。

2. 過去のリターン比較

過去30年(1995〜2025年)の年平均リターンを比較すると:

指数 年平均リターン 標準偏差(リスク) 最大下落
S&P500(円換算) 約 9.5% 約 18% −50%(リーマン)
全世界株式(円換算) 約 8.3% 約 17% −45%(リーマン)

S&P500の方が年率で約1.2%高い結果。これは主に2010年代の米国IT企業の急成長によるものです。

※ ただし「過去のリターン」は未来を保証しない。米国の覇権が今後30年も続くとは限りません。

3. シミュレーション:月3万・20年でどれだけ差がつく?

月3万円・20年積立・上記の年平均リターンで単純複利計算すると:

指数 最終資産 元本 運用益
S&P500(年9.5%) 約 2,066万円 720万円 +1,346万円
オルカン(年8.3%) 約 1,793万円 720万円 +1,073万円

差は約273万円。一見大きく見えますが、これは「過去の数字が未来も続く前提」での話。リスクを忘れてはいけません。

S&P500 vs オルカン — 月3万・20年後 年平均リターンで単純複利計算(円換算) S&P500 年9.5% 元本 720万 運用益 +1,346万 2,066万 ★ オルカン 年8.3% 元本 720万 運用益 +1,073万 1,793万 差 273万 0 1,000万 2,200万 過去20年の差は273万円。ただし「米国の覇権が続く」前提 オルカンは47カ国分散、米国比率60%なので「半オルカン半S&P」とも言える ※ 単純複利・税引前。実際は信託報酬・税金で実質リターン低下
図: 月3万・20年積立の比較(単純複利)

4. リスク面の比較

分散の効果

オルカンは47カ国に分散しているため、「米国だけが沈むシナリオ」に強いです。例えば日本のバブル崩壊(1990〜2010年の20年間)では、日経平均はマイナスでしたが世界株式はプラスでした。

セクター集中度

S&P500の上位10銘柄は時価総額比率の約30%を占めます(2025年時点)。Apple・Microsoft・NVIDIAなどIT巨大企業に集中。一方オルカンは上位10銘柄でも約18%程度。

為替リスク

両者とも円建てで保有する場合は為替リスクあり。ただしS&P500は米ドル100%、オルカンは米ドル60%+他通貨40%なので、オルカンの方が為替分散効果があります。

5. どんな人がどっちを選ぶべき?

📊 S&P500を選ぶべき人

  • 米国経済の長期成長を信じている
  • 過去の実績重視で判断したい
  • 多少のリスクを取って高リターンを狙いたい
  • シンプルさ(米国一本)を好む

🌏 オルカンを選ぶべき人

  • 「どこが伸びるかわからない」と感じる
  • 分散を最優先したい
  • 初心者で「とりあえず正解に近いもの」を選びたい
  • 30年以上の超長期で持つ予定

合わせ技もあり

新NISAの非課税枠は1,800万円と十分大きいため、以下のような組み合わせも合理的です:

これで「分散」と「リターン狙い」を両立できます。

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6. まとめ

結局のところ、両者の差は「米国の覇権が今後も続くか」という賭けに集約されます。確信が持てないなら、世界全体に賭けるオルカンが理にかなっています。

投資判断はご自身の責任で。本記事は概算シミュレーションと一般的な解説であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。

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